2017年8月25日金曜日

100年経ったら、誰もいないのに


 最近、頂いたメールに「人目がとても気になる」って

ものがあった。

 

多分、私が先日、このブログで「普通って何だろう?」って

書いたから、それに反応してくださったのだと思う。




                                          ↑ state beach からサンタモニカピアを見る
 


「自分の中に『平均』ってラインがあって

それよりも上過ぎてもいけないし、下回ることは許されない。

でも、それはよくよく考えたら『人様からどう思われるか?』と

いう強迫観念のような気がする。

 

りんこさんにはこういう部分がなくて、突き抜けているように

見えるので羨ましい」ってな内容だった。

 

私のお返事は別途、個人的にしようと思うが

 

ここでは、この初夏に私が感じた不思議な体験を記して

みようと思う。

 

私は5月に桜田淳子になるためにサンタモニカにいた。

 

そう、一生に一回はサンタモニカとかいう地で

「♪来て、来て、来て、サンタモニカ」を歌わなければ

ならないと決めていたので、歌ってみるという目的だけで

行ったのだ。
 
 
 
                ↑サンタモニカピアの桟橋。桜田淳子を熱唱後に撮影
 

サンタモニカはノスタルジックな街で日ごろ、ひなびた漁村に

住んでいる私にとって非日常感はあまりなかったのであるが

それでも「おお、ここが有名なルート66の終点か!」と

感慨に浸っていた。

 

泊まったホテルは「ジョージアン」という名のホテルで

クラーク・ゲーブルが泊まっていたホテルだとかで

その名を冠した部屋もあった。
 
 
 



 

(私はユーミンの「時のないホテル」ごっこをしたかったのだ)

 

とても見えづらいので恐縮だが、昔、この地を撮ったと思しき

写真が居室に飾られていた。
 
 
 

 

海水浴客でごった返している海岸を撮ったものだが

観覧車などはないものの、景色にそれほどの変化が

あるようには見えないものだ。

 

その写真を見た後、私は海岸に出て、ずっと海を見ていた。

 

サンタモニカピアは観光地なので、それなりの人がいる。

 

すれ違うだけの人たち。

男も女も、大人も子どもも、若者も老人も、白人も黒人も

黄色人種も、背が低い人、高い人、太っている人、痩せている人

 

土産物を売っている人、ドラム演奏をしている人、歌っている人

ただただ海を見つめている人、笑いながら歩く人

抱き合うカップル

 

もし、この一瞬を写真で切り取ったならば

ホテルの部屋に飾られていた写真と同じような風景写真が

写るだろう。

 

私は頬に感じる潮風を受けながら、こう思ったんだな。

 

あの写真に写っていた人たちは、恐らくこの世には誰もいない。

 

そして、今、ここにいるはずの人たちも100年後には誰もいない。

 

私は何を恐れて、何を躊躇しているんだろう?


                                                ↑ サンタモニカピアの桟橋

 

思い思いに時を楽しむ桟橋の人々はそこに偶然、居合せた

よそ者に関心を払うことは皆無で、そこに居合せることを

肯定も否定もしない。

 

100年も続かないものに対して、あるかどうかもわからない

ルールに縛られ、何がしたいのか。

 

今、すれ違った人のことをただのひとりも知らないように

100年後、かつて私がこの星に存在していたことなど

誰が知るだろうか。

 

何を気にして、何に咎められていると思うのか。

 

海は静かで、波の音だけが100年前と変わらない。

 

行きたいところに行き、吹かれたい風に吹かれ

誰に気にされることなく、それで消えて行く。

 

モノクロの写真に写る人はもう誰もいない。

でも、確かに存在していたのだ。

 

「それで十分、楽しい人生だ」と写真に言われた気がした。

 

 

 

2 件のコメント:

  1. 胸にぐっとくる文章でした。上手く文章に表せませんが、、、今日このブログに出会えてこのエントリーを読めてよかった。ありがとうございます。

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    1. わざわざご感想のコメントを入れてくださって
      ありがとうございます。

      日々ね、誹謗中傷を浴び、それで人間丸くなるならば
      それも有りなんですが、一層とげとげしくなって
      何か余計に生きにくくなっているような感じすらする
      私なので

      誰が何を言ってもいいとは思うし、自分もそれで
      大失敗をして、懲りずに黒歴史を積み上げているんで

      消えてしまいたいことも一杯あるんですが

      そんな時に100年後は誰も私なんか知らないし

      今も、そこまで私のことを気にかけている存在は
      いないよなぁって思い直すと

      一瞬前も含めて過去の黒歴史を現在進行形のように
      引きづるのはなるべくやめようって思っているのです。

      中々、うまいようには自己コントロールが効かず
      凹むことばかりですが

      風に吹かれる毎日もまたいいものだという
      気持ちは持っていたいなって思っております。

      こちらこそ、ありがとうございます。

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