2017年4月15日土曜日

私立中学探訪記 品川女子学院


 
鳥居りんこの「この学校、ここがいいね!」 品女の巻

 
 
 


 

2017年1月~2月にかけて集中取材訪問

 

数字で見る品川女子学院

 

教育理念 私たちは世界をこころに、 能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、

     才能を伸ばし、夢を育てます。

 

女子校 4科 面接なし

 

N研偏差値 1回目 51 2回目 51 3回目 49

 

アクセス 京浜急行 北品川駅下車 徒歩約2分

JR・京急線(都営浅草線直通) 品川駅下車 高輪口から徒歩約12

 

20174

生徒総数1296名 

 

中学 ♀ 657名(1学年3438×6クラス 中3 40×5クラス)

高校 ♀ 639名(1学年3743×5クラス、高3 3040×6クラス)

  

教員数 専任72名(♂29名 ♀43名)

    講師38名(♂7名 ♀37名)

 

カウンセラー 3名 ネイティブ6名

 

高校募集 なし

 

学食 あり

 

選抜クラス なし

習熟度別クラス

英語 中2~高3 数学 中3~高3 文系古典 高23 

 

携帯 持ち込みOK。電源はOFF。使用していた場合は取り上げ、担任から生徒へ返却。

タブレット:中1より個人で所持

 

中学から他高校進学者数とその理由 (20173月 3名)

理由:進路変更のため

 

浪人(2017年3月) 19 名 

 

主な進学先 (2017年3月卒業生223名)

 

  りんこ注:合格ではなく実際のこの春の進学先である。

中学受験偏差値50前後でこの国公立実績だったら、悪くはなくね!?

 

国立:お茶の水女子大2、東京外国語大2、横浜国立大2、京都大1
 
   信州大1、千葉大1、電気通信大1、東京大1、東北大1
 
   神奈川県立保健福祉大1、首都大東京1、国立看護大学校1

 

私立:早稲田大13、明治大11、日本女子大9、青山院大8、上智大8
 
   慶応義塾大7、駒澤大7、中央大6、立教大6、昭和女子大5
 
   明治院大5、多摩美術大4、東京理科大4、東洋大4、日本大4
 
   国際基督教大3、法政大3など
 

http://www.shinagawajoshigakuin.jp/  ←品川女子学院HP

 

 

りんこが思う「品川女子学院」

 

 はじめにお断りしておかねばならない。

私は「品川ファミリー」の一員である(注:品川ファミリー=品女の在校生、
 
保護者、OG、教職員、OG保護者、すべての品女関係者はファミリーであるという

学校の強い意志を示す言葉。ゆるやかだが、意外と強固なつながりを持つ)。

 

つまり、私は「品女LOVE」なのだ。

それゆえ、これから先は筆者の独断と偏見に満ちた学校案内になる。

だって、仕方がない。私の娘は品女のOG

出来れば、娘(23歳、社会人2年生)というよりも、私が通いたかった。

それほど思い入れがある学校なのだ(多分、現役&OG母でそう思っている

母はかなりの数になるだろう)。

 

いつでも全力投球の学校、それが品女。

 
りんこが思う「品川女子学院」 それを一言で述べてみよう。

 
「楽しいから、頑張れる」

 

☆☆☆

 

「ここはこんな学校なんだよね」・・・りんこ以外は誰も
 
書けない品女の実態

 

 品女の取り組みは私が語るまでもなく、キャリア教育においては

先駆的であり、今も教育界をリードしている。まさに唯一無二。

 

後に語るが企業とのコラボ授業にしても「起業体験プログラム」と

呼ばれるものにしても「本物」を意識し、生徒に刺激を与え続けるという

努力を学校側が怠らない。生徒にとっては刺激満載の超多忙な学校なのだ。
 
 
 
             ↑ 企業とのコラボ授業の一例 2015年キューピーとタイアップ発売
             
             (毎年、有名企業と共作で何かを生み出し、世に出すことが特徴)  
              http://www.kewpie.co.jp/company/shinagawajoshigakuin/
                キューピー&品女の取り組みを紹介したキューピーHP
 
 
「社会で活躍できる素地を中高生の内に作る」という明確な意志を

持っているので、すべてのプログラムがそれように出来ているところが

特徴となる。

 

つまり、女たるもの、仕事を持って自立し、それに充実感と手応えを感じ

更に大好きな人と結ばれ、欲するならば子を持ち、仕事も家庭も

そのバランスの中、うまく回し、ハッピーオーラを振りまく、幸福人生を

他人の力も上手に借りながら、自分で動いて作る!

 

こういう、一大方針があるのである(あくまで、りんこの解釈)。

 

私は聖子ちゃん世代なので、何も諦めることなく、貪欲に(しかし

感謝を忘れず)生きるラッキーガールには強く憧れるのであるが

 

数多くのここのOGたちを見るにつけ、中高時代の教育のなんと

大事なことかと羨ましく思っている。

 

私は仕事先で「なんか、こいつ、品女臭いな」って思う女性に

会うことがあるんだが、実際に「あなた、品女臭いわね?」って聞くと

ビンゴ!ってことが過去、数回あり驚いている。

 

企業コラボでは実際にマーケティング、商品開発からの

コンビニ・スーパーでの新商品販売までもを「女子校生ブランド」を

最大限利用する形で行っているので、中学生の時代から「この商品は

こういうコンセプトで売られており、それは、数多くの人たちの

努力が結集して形になっていく」ということを肌で学んでいる。

 

よって、偏差値順の大学実績には、ほぼ無頓着(あくまでりんこ個人の感想です)

なのだが、そんなことよりも、自分が幸せに生きるために、どういう道に

進むべきかの適正を意識させられる6年間になるので、

 

大学合格のその先、つまり社会人になるということを、
 
結果的に知らず知らずの内に、強く強く動機付けさせられているのだ。

 

これは何に効果があるのかと言えば、ズバリ、就活である。

 

品女生の就活は極めて好調

自身の第一志望をどん欲に手に入れている。

(注:りんこ調べでは人気企業ランキングで上位を狙ってめでたくget! か、
 
人気職種または己が強烈になりたいと願う職種に果敢にチャレンジして、
 
結果、掴むという「根性女子」が多い)

 

大学を出る頃には企業が「是非に!」という人材に成長しているという証である。

(大学実績も最下位の子であったとしても悪くはない。

学校HPにすべて公開されているので要チェック。

財務状況も含め、一切の隠し事がないオープンなところも特徴である)。

 

(注:実際に就活生対象に相談会(OG並びに現役人事担当のパパなどを招集)を
 
実施している、OGに手厚い学校でもある。
 
しかも今後の課題としてマジにOGの婚活も応援しようと

している日本で唯一の学校!(その様子もいずれ取材して、皆様にご紹介します)

良いと思ったら、即行動」という教師陣が揃っている学校なのだ。
 
(紫穂子校長先生はこれを「6割 GO !」(6割行けると思ったら、もう行動)
 
と呼んでおられます)
 

入って美味しい、出て美味しいという学校。おもろすぎる(≧◇≦)

 

私がOGとは知らずに出会った(品女臭かった)子(=出版社編集部勤務 20代後半)は
 
「どうやって難関編集部に入れたのか?」と聞いた私に、こんなことを言っていた。

 

「大学よりも品女で培った力が大きかったと思います。

それは私が思うに『愛され力と馬鹿力』ではないかと…。

就活では特に、新人に爆発的売り上げやら、社運なんかを期待しないですから

『やりたい!』という強い意志と、周りへの気遣いが出来る『愛される人』で

いるってことが大切だと思います」

 

まさに強い意志を持ち、でも周りへの配慮と感謝も忘れないという
 
素敵な子だったので、私は仕事を一緒にしていく内に

「もしかして品女卒?臭う!!」とその子に聞いたのだった(結果、ビンゴ)。

 

私立は独特な文化を持ってナンボなのであるが、その発酵臭が強烈であれば

あるほど良い学校である。

OBOGからその芳香が漂ってくるのであれば、それは盤石を示す。

その教育方針に共鳴して入れた親としては、これ以上のありがたさはないであろう。

 

では、実際に品女がどうやって、その力を付けさせようとしているのかを

他の人では語れない切り口で語ってみよう。

 

実際の授業はこんな感じでやってるよ~
 
 
            ↑ 中学生の英語の授業。ネイティブと日本人の先生による
               リズムを意識した歌っているかのようなレッスン。おもろい。
 

 品女の教育で驚くことは「揉め事」を推奨している(かのように見える)

ところである。

 

中学生の時代は特にそうで、A子がこう言い、更にB子はこう言う。

「みんな、アタシの苦労なんて知らずに好き勝手ばっかり!みんな、大嫌い!!」

 

これが世界中のチュー坊の正しいあり方なのだ。

 

品女のすごいところは間違っても「はいはい、みんな、仲良しこよし」と言って

教師が生徒を服従させないところにある。

 

社会に出たら、A子は A子の考え方があり、B子もそうで、もちろん、自分自身にも

考えがあり、自分の分身なんてひとりもいないってことだらけになる。

 

品女は「みんな、違うから面白い」というスタンスでいるので、
 
揉め事をむしろチャンスと捉える。

 

強い子だけが一人勝ちするのではなく、ある時はその子が主であれば、違う場面では

従となることもあり、その逆も生まれる。

 

日向と日陰は表裏一体で、どちらも必要で、どちらか片方だけではこの世は回って

いかないことを意識して教育している。

つまり、生徒全員に日向も日陰も両方、腐るほど体験させているのだ。

(それほど体験型授業並びに行事が多いのであります)

 

では、具体的にどうやって?

 

様々な場面でその教育が見られるのであるが、ここではオリジナルテキスト、
 
国語科の「エンパシーライティング」を一例として挙げよう。

 

中1の事例を出すならば「相手への配慮ある文章を書こう」という目的で、
 
 
メールで「他校の友だちを文化祭に呼ぼう」というお題が出される。

 

「来てね~!」だけで良いのか?

相手の都合は考えているか?

自分が「来てほしいから来い」という「自分の都合、欲望」だけを押し付けていないか?

 

例えば、相手が遠い子であるならば「電車賃がかかって悪いんだけど」というような

配慮の一言があるべきではないのか?

 

そういうことを生徒がひとりずつ作成した文章を見ながら、生徒同士で

ディスカッションしていくのだ。

 

例えば、友人が部活を辞めたいと言ったときに、自分としては辞めてほしくない

場合、どう説得すればいいのかのシナリオを書かせる。

 

人を説得するときは、論述的に攻めるのか(A子が いないと大会で

良い成績が残せないよ。A子が必要なんだよ)、情緒的に行くのか
 
(寂しすぎる。次の試合までは一緒に頑張ろうよ)

 

そういう場面を想定して、理論と実践を学ばせているのだが、
 
ここにはキーワードがある。

 

「共感力」を鍛えようとしているのだ。

 

人との距離感の掴み方「言うか、言わないか」「言うなら、どう言うか」

「出るか出ないか」「話し合いをどう進めるべきか」を現実的に教えている日本で

唯一の学校ではないだろうか。
 
(他校の取組みをご存知の方、教えて下さい。取材に行きます)

 

これは、人として、もっと言えば、地球人として生きていくために

どうしても必要となる能力で、この「共感力」持ちつつ、自身のしっかりとした

意思を持つという、一見、相反する能力を早いうちに身に着けられたとするならば

その子の未来にはハッピーの粉が降り注ぐように感じている。

 

私が品女の教育が好きなのは「幸せになるために、どう生きる?」を

生徒にわかりやすく叩きこんでいる点なのだ。

 

ここで、ある現役生の中2の時の合唱祭
 
(5学年全員(1月下旬なので高3は参加しない)で本気で戦うクラス対抗の合唱祭。
 
毎年、揉め事のオンパレードになる)にまつわるリアルな感想をご披露したい。

 
☆☆☆

1年生
 
 
かなりうまくいった
 
 

元々1年生なのでクラスの雰囲気がよく、クラスの仲もよかった。

私もたくさん友だちがいて指揮者がやりやすかった。

習い事をしていて、練習に来られない子が問題になったこともあった。

その時は友だちと夜、家に帰ってから電話で何時間も相談したりした。

いい思い出。審査員特別賞を受賞。

 

2年生も指揮者になった。

1年生から2年生になって自分は交友関係が狭かったと実感した。
 
(知り合いは部活と前のクラスの子のみ。でも、部活は少人数だったし、
 
去年同じクラスの子は趣味もグループも違っていた。本当に辛かった)

合唱祭までにクラスに馴染めていない→指揮者としての意見や指示がやりにくい。

 

加えて練習に真面目に参加しない子たちがちらほら。

ある日の反省会で責任者の子が話しているのに関係ないことを話している子に、
 
私が「喋ってるじゃん!本当に聞く気がないんだったら
 
もう部活行っていいよ!?」ってキレ気味で言ったら、2人は本当に出て行った。
 
けれど、2人は残ってくれて、その後の練習から本当に真面目に
 
取り組むようになってくれた。

 

責任者をしてくれている子たちがいい子で、その子たちのために頑張ろうと思えた。

毎回のように放課後、練習が終わっては振り返り、話をして泣いてを繰り返した。

 

小学校の時から初めて賞が取れない合唱祭となった。

でも、出て行った2人もあの時は反抗してしまったけど、
 
本番が近づくにつれてしっかり練習に出るようになり、
 
合唱祭が終わった後にもらった色紙には
 
「たくさん迷惑かけたけどごめんね。でも、ありがとう。」って書いてあった。
 
ジーンときた。

 

それまで私は、勝負事は勝たないと意味がないと思っていたが、
 
でもこの年があったおかげで、賞が取れなくても意味のあるものになると
 
身を持って知った。

なんでそう思えたかと言うと、合唱祭を終えた私の環境と
 
クラスの雰囲気が明らかに変わったのを感じたから。

 

教訓:うまくいかないことがないまま終われる年はない。
   
   問題がない年は、むしろはずれの年。
 
 
☆☆☆
 
 
 
これを読んで、私は「さすが、品女!」と思った。
 
これが「青春」だからだ。

娘の後輩たちは順調に品女生になっている。

 

周りの人がいて、そして私がいる。

そのことを肌で感じ取りながら、この子たちは成長する。

 

そして、早くも高校生になったあたりで、一気に老成化し
 
(争いごとをやり尽くし飽きるのだ)
 
「みんなちがって、みんないい」by金子みすず の境地に達するのだ。

 

実際に校外授業にくっついて行ったぞ~ 
 
(具体的に生きる力をどう養うか)

 

 この学校、かなり忙しいので、毎日のように外部講師は来るし
 
(大臣とか、著名人も頻繁に現れる。校長の人脈、恐るべし!)
 
こっちからも外部に頻繁に出かけている。

 

学年全員のこともあれば、学年を跨いで手を挙げた生徒のみを
 
連れて行くこともあり、数が多すぎて、列挙できない。

 

先日は昨年の中3の企業コラボ(アースミュージック&エコロジーを
 
展開しているストライプインターナショナル)で生徒考案の
 
新作コートの試作品お披露目があったので、見学させてもらった。
 
 
           
        ↑ 自らがデザインしプレゼンの嵐の中、優秀賞を
          取った試作品(3パターン)を着用し喜ぶ生徒。
          
          今後、校内に持ち帰り、生徒間で煮詰めて
          実際に自分たちが着用するスクールコートに
          なる予定の作品群である。 

 

中3生全員でグループごとにデザイン画を描き
 
(もちろん、企業側のレクチャーが入り、商品をどう生み出すのかの過程を
 
3か月かけて学ぶのだ)、それを全校にプレゼンし投票。
 
優秀作品が試作されたという日だったのだが、最優秀賞を獲得した
 
チュー坊たちが実際に会社訪問をして、生の現場を見る
 
(夏物新作が展示されているプレスルームや発売前の試作品が
 
置かれているマル秘ブースなどを見学していた)のは
 
生徒たちにとって相当、刺激になったようで「デザイナーになりたい」とか
 
「マーケティングをやりたい」などという将来の夢と共に
 
どうしたらなれるのか、今から学ぶべきは何かを実際に
 
そこの取締役やら人事担当者に食いついて聞いている姿が印象的だった。

 


 
           ↑ ストライプインターナショナルの社員さんとの
           プロジェクト成功への一つの山場の記念撮影

 
また、別日には違う、これまたおもろそうな活動に参加させてもらった。

現役生のプライバシーを守るために、どの活動なのかは言えない。

チュー坊の活動とだけ言っておこう。

 

それは総勢6名の少人数での活動であったのだが、私は遠巻きに

そのグループを大変、興味深く眺めていた。

 

そのグループの力関係はよくわからないのであるが、一軍と呼べばわかりやすい

だろうか、目立つ女の子(しかも可愛い女子は自分が可愛いということをわかって

いるからややこしい)が3名いて、その子たちの独壇場であった。

(つまり美味しいとこ取り)

 

私くらいの年齢になると1軍だろうが、2軍であろうが、軍から最早、

撤退していようが、どうでも良くなるのであるが、思春期は特に

自分の立ち位置が「命」になるので、これはとても大事なことなのだ。

 

2軍でも特に感想はないというタイプ(特に1軍を羨ましいとも思わない)が

ふたりいて、残り1人は1軍に強烈に憧れるものの、どう入って良いか

考えあぐねている風に感じられた。

 

私はヒエラルキーの上層部に行きたいのに、行けない子が
 
どう行動しているのかを見ていた。

 

ここは引いておとなしくしているべきなのか、しかし、自分もどうにか

美味しそうなポジションに参加してみたい

 

そういう葛藤が垣間見られるシーンだったのだ。

 

活動を運営している側もそっちはそっちで忙しかったのか、1軍の子守に

手一杯な感じで、その子の存在を意識してはくれない。

 

その内にハッとするようなことが起こったのだ。

 

1軍の中のひとりがその子の存在に気付き、その子もめちゃくちゃ

やりたがっているということを瞬時に理解したのだ。

 

「〇ちゃん、やる?」

 

その言葉かけで一気に変わった。

 

たじろぐ〇ちゃん。

〇ちゃんの、ここはグイグイ行かずに、遠慮する場面かな?って風な
 
意識が見て取れた。

 

他の1軍2人も気が付いた。

 

「やりなよ、やりなよ、やるべきだよ!」

 

〇ちゃん、そこまで言うならばという「てい」で参加しだしたが

その内に「これもやってみたい」という主張をし始めた。

 

もちろん、他の軍制度に興味がなさそうな子も参加していく。

 

最後に驚くべき場面に出会った。

 

記念撮影をしようということになったのであるが、なんとその中心に

〇ちゃんが自然な形で収まったのだ。

〇ちゃんの短時間で一気に獲得した笑顔と自信に驚きを持ったのは私だ。

 

〇ちゃんは「自分もやりたい」と主張することはいけないことでも何でもなく

むしろ、主張してもオミットされない、何も怖いことではないのだと

いうことを学んでいたし(=自分で自分の枠を勝手に決めているだけで、
 
そんな枠は元々ないってこと)

 

1軍グループは始めこそ、嬉しさの余り、他人の存在を意識することが

できず、我先感が出てしまったが、そのことに気が付き、しかし、自然な形で

共存することを選び取っていて、自分が存在していて良いし、相手が存在

することも歓迎するし、ウィンウィンな関係性こそが、みんなが楽しい、

みんなが楽しいと自分も楽しいという意識になったのだと思われる。

 

後刻、私は担当の先生に向かって、この感想を話した。

するとその先生が同じことを考えていたので、笑ったのだ。

 

わかっているけれども、教師はひたすら見守る。

生徒が自分で気付き、行動する様子をただ黙って見ている。

 

そこに成長が見られたときに、先生が心の中で「ガッツポーズ」を

取ったということに、私はここでも「品女らしさ」を見たなという思いで

とても満足したのだ(何も言わずに「待つ」ことはとても難しいからだ)。

 

アグレッシブに生きるということは人生に運を引き寄せる。

 

積極的な子を「応援する」というスタンスの学校ではあるが

例え、このように引っ込み思案、或いは積極的な仲間に対して敢えて

距離を置きたがる複雑な心情を持つ子であったとしても

 

能動的に行動することを善しとしている空間で浮遊している内に

いつのまにか、自ら手を挙げる子(運を味方にする子)に成長するのだ。

 

そして、それがまた相乗効果を得て、全員が動き出す。

 

「楽しいから、頑張れる」

 

私は人生はかくあるべきだと思っているが、私が知っている品女OG

面々(かなり数は多いです)はすべて、今をメチャクチャ頑張っているのに

全員が弾ける笑顔を見せてくれる。

 

私は自分の娘にこの空気感をプレゼントすることができ、ただひたすら

ありがたいと思っているし、娘と同じように「今、この瞬間に全力投球」

いう娘の仲間たち(社会人2年生が主流)を見ていると、むしろ学校側から

プライスレスなギフトを頂いた気がして、学校にも「ありがとう」であるし、

品川ファミリーの若い女の子たちの未来に心からのエールを送りたい。

 

この学校に我が子を通わせている母の声

 

毎年9月に行われる文化祭「白ばら祭」にて 

高等部1・2年生がクラス単位で模擬店を出すのですが

これがただの模擬店とは大違い!

 

教育目標の一つに掲げている『28プロジェクト』の一環として

実際の起業と同様に本格的な手順で、株式会社として設立起業される
 
模擬店「起業体験プログラム」なのです。

 

準備は4月から クラスごとに社長・マネージャー・会計・
 
広報などの役職を決めひとり500円を出資。
 
その後、実際に社会で活躍するベンチャー企業、司法書士・
 
税理士・会計士などの協力を得て

事業計画の提出、会社の登記に始まり、プレゼンテーション、
 
文化祭当日の販売を経て、最後は株主総会をして会社を解散。 

 
後日  売り上げに応じた配当金(図書カード+現金です)が
 
それぞれに渡されるという本格的なもので

普段はアイドルの名前くらいしか出てこない娘の口から

専門用語がポンポン飛び出してくるのには驚かされました。

 

娘のクラスでは

ヘアミストとオリジナルのバラのモチーフの髪飾りを販売しつつ

教室に美容室のようなセッティングをし

来店してくれたお客様にヘアアレンジを施す  という

それまでの文化祭にはなかった試みを企画しました。

 

実施にいたるまでは相当モメたらしく

どうなることやらと心配しておりましたが

髪飾りは完売、ヘアアレンジも予約でいっぱいになり、
 
初の試みは大成功に終わったそうです。

 

今回、社長の役割を果たした娘さんの言葉です。

5年前、白ばら祭に来た私は、校内で宣伝をしていた
 
巫女さんの格好をした品女生に案内してもらい、白ばら神社に行きました。

そこで買ったお守りとおみくじと絵馬はいまでも大切にしています。

巫女さんは教室まで案内する途中、

自分たち生徒が考え、作り出す文化祭が楽しい』という内容を話してくれました。
 
そのときの品女生の生き生きと輝いている姿を見て、私は品女に入りたい!!と
 
決めました。

いま思い返してみると、あれが私の原点でした。

ヘアアレンジを受けた受験生が5年前の私と同じ気持ちになってくれたら
 
こんな嬉しいことはありません」

 

文化祭後のオープンキャンパスでは

バラの髪飾りをつけた小学生の姿が見られたそうです。

また、今年の中等部受験の3日間

バラの髪飾りをつけた受験生や

休み時間に髪飾りを握りしめながら勉強している受験生を見て

試験官の先生は「ウチの子たちはいい商品を作ったもんだ」と

涙が出そうになったとの事。

 

バラの髪飾りを手にした

今年の受験生たちの中に

未来の「社長」がいるかもしれません…。

 

 

今後の学校説明会日程(予約受付中)

学校説明会:63()615()617日(土)、630()など

オープンキャンパス:624日(土)

白ばら祭:917日(日)、18日(祝)

 

 

この探訪記では、敢えて、学校に流れている空気感のようなものに

フォーカスを当ててみたが、品女の教育は多岐に渡っているので

この探訪記だけでは到底語り尽くせない。

 

「おもしろそうだな」或いは「娘に合っているかも?」と思われた方は

学校説明会で是非、生の雰囲気を味わっていただきたい。

 
4月からは、新体制で漆紫穂子 理事長・中等部校長を兼務、

仙田直人 高等部校長・中等部副校長 と体制が変わりました。
 
仙田先生は元都立三鷹中等教育学校の校長です。

 

 

 

 

2 件のコメント:

  1. 緋牡丹です。

    最強のレポートでした!
    うちは品女ではありませんでしたが、共感します。
    (説明会は行きましたよ。通学時間がね・・・)
    先日、仕事先で「女子校臭い」と思った子が「品女」でした(笑)
    彼女は大卒じゃないけど、同じ専門職の頼もしい後輩。

    品女ファミリーの中でも、パパ達の活躍ぶりも秀逸ですよね。



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    1. 緋牡丹ちゃん、読んで下さり、またコメントを寄せていただき
      感謝です。

      女子校育ちの子もわかるよね?
      私、そんなに数は多くないんだけど、OBOGを見て

      「ここ出身じゃね?」って感じてしまう学校が
      何校かあるんだよね~。それが当たってたりすると
      預言者かと思う(笑)

      品女卒の頼もしい後輩によろしくです!

      今は品女のパパの会もすごいらしい。
      人材には困らない学校だよね~。

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