2016年11月26日土曜日

私立中学探訪記 横浜隼人中学校・高等学校


鳥居りんこの「私立中学探訪記『この学校、ここがいいね!』」


 
横浜隼人中学校・高等学校
 
                      2016年11月14日訪問
 
                     ↑ スポーツフェスティバル

横浜隼人中学校HP

「おまえら、一生懸命、生きてるか?」


 
これはここの熱い先生がクラスに向かって度々
 
発しているという言葉である。

 
(この先生、イケメンなんだが涙もろくて、情に厚くて、
 
あたしゃ大好き(笑) 
 
 
ちなみに、この学校は「アホなんじゃないか!?」

と思うほど、教師の熱さ率が高いのであるが、それが多分

「めんどうみが良い」と巷で言われる要因なんだよな。
 
 
例えばね、中学教員団は
 
「今日、コイツにはちょっと心配なことがあったから、親御さんと

情報を共有しておきたいな」って
 
ことがあったら、その日に親に電話連絡をしている。
 
 
こういう「家庭と学校が一丸となって子どもの成長を手助けするんだ!」
 
っていう教師陣の頑張りがすごいなって思うわけよ。

業務量も半端ないから、こういうことって出来そうで出来ないんだよ。

そこをやるべき優先順位の上位にしてやっていることに頭が下がる)

 
 
そこで今回、私は「熱さは今も健在かーい!?」を確認しに、

6年ぶりに学校へ押しかけた。

りんこのレポート、とくとご覧あれ~。

 
 
教育理念

国内はもちろん、国際社会において「必要で信頼される人」

として活躍できる人材を育成する。

 
男女共学

 
一般入試(国語・算数の2科)または適性検査型入試

 
面接なし

 
N研偏差値 21日=35、22日=35、26日=36

      2月1日午後・適正検査型入試=40                                 

 
アクセス 相鉄線 希望ヶ丘駅より徒歩18

     (登下校時は学校までの直通バス運行=6分)

      JR戸塚駅よりバス24

     スクールバス 希望ヶ丘駅、いずみ野線沿線より登校時に運行

 
生徒数 2284名

中学 男子134名 女子70名

高校 男子1024名 女子1056名

 
教員数

専任 95名(男性70名 女性25名)

講師 54名(男性31名 女性23名)

ネイティブ 7名 カウンセラー 1名

 
高校募集 あり(高校併願 翠嵐・希望ヶ丘・平沼・光陵・平塚江南など

 
選抜クラス 高校で設置

 
習熟度クラス あり

 
学食 あり

 
携帯 許可制で持ち込み可、校内では電源OFF

 
中学から他高校への進学者数とその理由(2016年4月)

 女子その1・・・ダンスを本格的にやりたい

 女子その2・・・中1より不登校

 男子その1・・・中1より不登校

    りんこ注:上記不登校2名は小学生時代よりの不登校ということが

入学後、判明したケース。環境が変わればというご家庭の希望での

進学だったと推察されるが、事前相談なしに不登校という事実を隠されて

入学されるケースがほとんどになる。よって、5月の連休明けまで

登校するが、テスト前後より不登校となる場合が多い。

ゆえに、もし何らかの危惧をお持ちのご家庭は隼人に限らず

受験時にカミングアウトすることが怖いのであれば、入学前には

是非、学校と相談することをお勧めする。結局、このことが

お子さんとご家庭を救うことに繋がっていくのだ。

 
不登校者数(不登校気味含む) 中1=1名、中2=2名、中3=0名

      高校=ほとんどいない(途中で進路変更)

 
大学進学者実績(卒業生520名中 内進卒業生84名)2016年4月

※内進卒業生のみ抜粋・合格数ではなく実際の進学先であるところがポイント

東京学芸大2名 東工大1名 横浜国立大2名

早稲田2名 東京理科大2名                                             

明治大5名 青学4名 立教1名 中央3名 法政1名   学習院1名                

成蹊1名 成城2名 國學院3名 明治学院4名                                                                     

日大2名 専修6名 東洋6名 駒澤1名                                                               

神奈川6名 東海7名 関東学院5名 

 
※りんこ注 つまり今年の卒業生は(外進生もいるので正確ではないが

内進生だけで考えると)上位15%に入れば、国立早慶理上智といういわゆる

Aランク大学確定、Gマーチには34%内に居ればOK。日東駒専クラスは

65%内に付ければ現役で行けるということになる。

入口(中学受験時)偏差値30台ということを考えるのならば

出口(高校卒業)でこの数字なら侮れない。

ゆっくりじっくり基礎を定着させ、徐々に本人に極めたい学部学科の

意識を持つように働きかけ、受験学年で爆裂していただく。

もしも小学生の今、学力が・・・と悩み、でも公立は回避したいと

願うならば、こういう道があるよと耳打ちしとくね。                                                                 

 
浪人(2016年3月)14名(卒業生520名中)

 

りんこの「ここはこんな学校なんだよね」

 
 冒頭でご紹介した胸熱先生と学食でランチを食べたんだが

そこには教生で来ているOGがいて、先生は彼女に向かって

「先週(そのOGさんの代の生徒たちの)飲み会に呼ばれて」

って話をしだした。

 
(ちなみに彼女は帰国子女で中2のときに転校してきたそうだが

日本語の読み書きが怪しい彼女に先生はお付きの子をふたり選んで

お世話係をお願いしていたようだ。彼女によると、ハブられること

も一切なく、自然に溶け込み快適だったそうだ。

アメリカンスクールと迷って隼人に転校した直接の動機は

相談した先生の「じゃ、明日からおいでよ」だったんだと。

「あ、行っていいんだ」って思ったんだって。

そりゃ、溶け込む環境だわな。

 
途中転入の帰国子女も受け入れOKなので、校内を

徘徊していたら、別の帰国子女(男子・高3)も発見した。

こちらも何の偏見も差別も区別も受けることなく、中学での

転校直後から自然にみんなに溶け込んでいたと証言した。

私はこういうところがここの良さだよなって思う)

 
で、胸熱先生はこう言ったんだよ。

「りんこさん、その飲み会で嬉しいことがあって

あ、自分は生徒が教育実習に戻って来るのと、卒業生の飲み会に

呼ばれるのが(成長を感じられるので)何より嬉しいんですが

その飲み会で、ある子がこう言うんですよ。

 
『俺、先生がHR『やさしく生きろ!そして死ぬまで生きなさい』

って言ってくれた言葉、あれ、辛いことがあると思い出すんですよ。

あれ思い出すと頑張れるんですよね・・・』って。

もう、めちゃくちゃ嬉しかったですね」

 
大学4年生、就活と卒論のダブルで自分史上最大の壁の真っ只中にいると

推測される教え子の声に先生は心の中で泣いたんだそうだ。

(アタシは絶対、この先生はこの瞬間、元生徒の前で号泣したと思うけど(笑))

 
この先生は最愛の人を亡くされているというご経験をお持ちのせいか

絶対に辛さとかは見せないけど、その言葉ひとつひとつに重みがあるんだよね。

アタシ、常々、ここの教師陣、厳しいことも言うけど、なんでこんなに
 
あったかいかなって思っていたんだが、わかったような気がする。

 
皆さん、苦労人なんだよなぁ。なんかね、人の痛みがわかるって言うの?

ここのある先生に「デパ地下のような品揃えで色んなものを
 
背負い込んだ人の方が人間としての魅力が増すから(おまえも頑張れよ)」
 
って言われたことがあるんだけど、だから、あったかく感じるのかな。
 
              ↑ 今年の中1・サプライズで級友の誕生日を祝った朝

 
すっごい余談だけど、ここってはっきり言えば、高校でも中学でも

挫折感を持って入学する子が多いんだけど、ここにいる間に

元気を満タンにしてくれるような学校だなって、卒業生の母の声を

聞いたりしているうちに確信するようになった。

 
背景には、こういう先生方の接し方があるんだろうね~。

 
アタシは教育って「チャージ機能」だと思っていて、元気がないなら

元気になるようにエナジーを注ぐ、知識が足りないなら補ってあげる。

「足りないなら補えばいいんだ」って、そういうことに気付かせるって

ことじゃないかなって思うんだよね。

 
そういう訓練を積んで、本人が卒業以降、足りなくなったら自力で

「チャージ」できる人間に成長できたなら、その子は一生幸せだと思うわけ。

 
隼人って、学校自体は気付いていないかもしれないけど、それを

ごく自然にやれている学校だよなぁって思っている。

 

実際に校内見学してみたぞ~

 
今、教育界を席巻しているワードが「アクティブラーニング」であるが

この学校、2年前から本格的に授業に取り入れている。

 
そもそも、この「アクティブラーニング」が「アクションラーニング」と

呼ばれていたような時代から産能大學を中心に勉強会が

開かれていたらしいが、それにここの教頭先生は参加してたんだって。

 
それに文科省が乗っかってきた形で2020年の大学入試改定

なんかに繋がっていくわけなんだが、要は教師中心の「覚える授業」から

生徒中心の「考える授業」をしようや!っていうことが

アクティブラーニングなのだと推測する。

 
今回、アタシはこの教頭先生の中1の授業にクラスメイトのひとり

として参加させてもらったんだが、それはそれは面白かった。

 
まず絶滅危惧種、あるいは絶滅動物は何故、絶滅したのか?を

動物の絵を見せながら、生徒に自由に発言させる。
 
 

                 ↑ りんこ参加の教頭先生の授業風景

 
生徒はもう、それこそ思い思いに発言しているのだが(発言しなくても可)

その合間に先生は「いい意見だなぁ」「いい質問が出ました!」

と生徒を認める発言を繰り返す。

 
チュー坊だけあって、見学者(私)がいるから余計に調子に乗る者が

出て「それ、捕まえたらいくら?」などと本筋とは関係ないことで

確信犯的に授業を混乱させようと試みるのだが、その子に対しても

先生がきちんと向かい合っているのが印象的だった。

 
後で聞いたら「承認することが大事で、ちゃんと構われているか、

どこまで授業では許されるのかを生徒は試しているんですよ」と

教頭先生は楽しそうに笑った。

 
私はこの授業を「キャッチ&リリース」だなって思った。

きちんと受け止め、そして自由に考えさせる。

 
私たちが子どものころは正確に覚えて、正確に再生することが

重要で、加工して自分色を出すことはいけないことだった。

しかし、今はコンピューターの発達で記憶装置よりも

それを使いこなすトレーニングを積まないといけないのだそうだ。

 
この授業では「アイウエオの5択から正解候補になりそうなものが

アとイであったならば「こういう理由だからアがいい」

「いや、イはこういう風にも考えられるのでイを支持する」

といった具合に、どちらがより良いのかを生徒に議論させていた。

 
教師が一方的にしゃべり続けるよりも、同じ発達段階の子どもたちを

結びつけることの方が子どもたちの記憶にも残り、また気付きも

多いのだと教頭先生は力説された。

 
このアクティブラーニングを取り入れた授業は各科目で行われている。

(例えば、体育ではグループに分かれ。足の速い子が遅い子に

レクチャーをする。速い子は説明するためにそのコツを考える。

そのためにより良い走りが出来るようになり、遅い子は

そのコツを伝授され、自己新を記録するようになるという授業である)
 
 

         ↑ 高校生のアクティブラーニング風景
 
 
この学校は過去、しつけに厳しいと言われてきた学校で

どちらかと言えば、生徒全員を怖い先生が怒って言うことを

きかせるという面があったように感じるが、今は違う。

 
教師陣に「禁止用語を使わない」「ポジティブな用語を使おう」という

共通認識があるそうで「廊下を走るな!」から「廊下は歩こう」と

いう作戦で対応している。

 
変わる隼人。
 
授業見学はいつでもOKとのことなので

アポを取って、動きのある授業を覗いてみるのは

受験生親としても学びが多いと思われる。

 

ここに我が子を通わせている母の声

 
・娘が入学後の早い時期に「明日校長室に来て」と担任の先生から

言われました。入ったばかりで、なんで校長先生に呼ばれるのか

わからない娘は「はい・・・」とは言ったものの、家に帰ってからも

何したんだろう?あの部活を断ったからかなあ・・・?と

ぶつぶつ言っていました。

 
次の日学校から帰ってくると「おかあさん!校長先生から

お誕生日カードもらった!!」とニコニコでした。

あんなに生徒が多いのに、なんと直筆のカードでした。

 
入ったばかりの1年生にとって、直接校長先生からお祝いされるのは

親の想像以上に興奮する嬉しい出来事のようでした。

 
そして2年になった今は、校長先生のことを「きよちゃん」と呼んで

「かわいい、かわいい」と言っています。

(りんこ注:この「きよちゃん」は名物校長なんだが、

この直筆バースディカードは「きよちゃんオリジナル」だ。

学校は沢山あれど、こういうことをしている校長は

「きよちゃん」以外、私は知らない)

 
・これは言わずもがなですが、指導が手厚い&先生が熱い。

高校の先生とエレベーターで乗り合わせたことがあり

先生5人と私だったのですが、乗っている間

先生同士で仲良くおしゃべり和気藹々。本当に先生同士、仲が良いのが

保護者にも伝わります。

 
また近藤先生(りんこ注:隼人の看板。寺島進にウリなんだよぉ ♡」

が闘病されていた間の保護者への手紙に、教頭先生の言葉で

たびたび「アニキの留守は僕たちが守ります」という文面があって

それを読むたびに早くお元気になってほしい(りんこ注:不屈の闘志で

復活されました!喜!)と思うのと同時に先生方の絆を感じました。

 
今年の夏の合唱コンクールでも「本当は来られるはずだった

近藤先生のために」と先生方が歌う前に言っていました。泣けました~。

 
・うちの子は行かないんですが・・・試験前でなくても、

朝と放課後、普段から職員室の前で勉強している子がいて

朝も早く行くと誰かしら先生が教えてくれるそうです。

 
部活が忙しい男の子のママは、うちの子は朝の30分学校でしか

勉強も宿題もしないから助かると言ってます。

 
・生徒が礼儀正しい。子どもに「あの隼人の子たちの礼儀正しさ、挨拶のしかた、

気配りはどうやって身につけたの?」と聞いたら、

「先輩がやってるのを見て、当然やるものと思っている」と。

校内できょろきょろしている人がいたら、まず声をかけるそうです。

これってなかなか中1では難しいと思うんですけど、

隼人ではほんとにやってくれるんですよね。

 
私もよく校内で迷うのですが・・・その辺りの子に助けての目を向けると

「どちらにいかれますか?」と声をかけてくれて

しかも遠くても連れて行ってくれる。

 
さらに野球部の子とすれ違っちゃうと、いったん止まって、

身体をこちらに向けて、ビシッと立って挨拶、というのを

そこにいる母たち全員ひとりひとりに向けてやってもらえます。

そして野球部は人数が多いので、かなりの確率ですがすがしい気持ちに

なれます。
 
 
(りんこ注:この野球部の「ご挨拶」は本当に気持ちが良いもの

なんだが、学校がやらせているのではなく、良い習慣(=カッコいい)

だからということで吹奏楽部に広まり、演劇部に広まりという風に

今では生徒さんがかなりの確率でビシッ!の挨拶をしてくれる。

感激必須だから、一度、見てみそ~!)

 
・野球の応援が楽しい。毎年夏の甲子園予選でベスト4ぐらい

までは行くので、強くて楽しい。

 
応援に行くとメガホン貸してくれて、野球部の子から応援歌の

プリントがもらえて、これまたコンクール常連の吹奏楽部の生演奏が

聴けて、かーわいいチア(ソングリーディング部ですが)のビシッっと

揃ったダンスを見ながら応援する一体感が味わえます。

 
この2年は全校応援一歩手前で敗退してるので、在校中に一度くらいは

決勝行けたらなーと願ってます。

(りんこ注:私立中高一貫には母にとってもいろんな楽しみが

あるんだけど、こういう全国に行ける部活の応援を母も堂々できるのは

青春カムバック!って感じで、本当に幸せを感じると思うよ~)

 

今後の学校説明会のスケジュール

2016年12月10日(土)14時~15時半 入試体験

2017年1月14日(土)10時~11時半 算・国・適性検査型解法の手引

 

ミニ説明会  2017年1月21日(土)10時~11時

 

学校見学は随時OK

 

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿